フルリノベーションをして良かったこと

我が家は、郊外の中古マンションを購入してフルリノベーションをしました。

表層のみのリフォームではなく、配管から全て新しく作り直し間取りも大幅に変更するフルリノベーションです。

フルリノベーションは、表層リフォームと比べるとお金もかかりますし工期も長く必要です。しかし、老朽化した配管を一新することで、長い目で見て配管トラブルなども防ぐことができますし、できる範囲内で間取りを自分好みにすることも可能です。

このリノベーションをしたことで、良くなったことや困ったことなどについて私の意見を書いていきたいと思います。

目次

フルリノベーションをして良かったと思うこと

①オープンキッチンになった

やはり、何といってもリノベをして良かった~と思うことは、念願のオープンキッチンの家で暮らすことができたということでしょうか。

完成時の様子

もともと購入時は独立キッチンで、端っこにあった台所を、大幅に間取り変更してリビングに移動しました。

まさに「キッチン中心の家」になったことで、まるで自宅にいながらカフェのような雰囲気を味わえるのも気に入っている点です。その結果、副産物として外食頻度が圧倒的に少なくなりました。

②解放感が生まれ日当たりが良くなった

もともとの間取りでは、リビングと寝室、和室だった3部屋の壁を取っ払い、多きなリビングにしたことで解放感が生まれ明るいお部屋になりました。

日中に電気をつけることはほぼなく、むしろ日が入り過ぎて眩しいくらいです。家具の日焼けに注意しなければ...とも思っています。

逆に言うと、部屋が区切られていない分、冬は寒いです。

以前の間取りで住んだことがないのですが、電気代は増えるのだろうか...よく分かりませんが、夜は冷えます。

(ま、冬は誰でもそうか)

③夫婦別々のワークスペースを設置できた

中古マンションをリノベーションしよう!と思ったきっかけがそもそも、ちょうどコロナ禍でテレワーク中心になったことからでした。私はフリーランスだったので、既にテレワークメインの働き方だったのですが、会社員の夫もテレワークとなり

狭い賃貸の家の場合に、営業の電話中にキッチンの蛇口を使えない、お昼ご飯の準備をできない、掃除機をかけられない...などストレスでした。

そこで、室内の別の場所に2か所ワークスペースを設けることで、お互いにZOOMや電話の邪魔をしにくくなりました。

④土間を室内に設置することで立体的に

家をつくるときに、少しだけ遊び心も入れようということで、こ上がりならぬ「こ下がり」を取り入れてみました。

下がっているといっても、他の部分が防音対策の置床で少し高くなっているので、こ下がり部分はそのままという形です。

部屋に立体感が生まれてより天井を高く感じることができます。

(結局現在は、防音対策の絨毯を敷き詰めてソファを設置しています)

このほか、玄関の入り口にも土間を作り、収納スペースを作りました。下駄箱や本棚、防災用品の備蓄として活用しています。(今はないですが、多分自転車も置けます)

⑤見せる収納になった

キッチンカウンターや背面に造作棚を設置することで、見せる収納ができました。

ほぼお酒やん

お酒や食器類、雑誌などを飾っていますが、最近は地震に備えて、食器の下には耐震パットを敷いています。

リノベーションをして困ったこと

良かったこともたくさんありますが、生活してみると色んな気になること・困ったことも残念ながら出てきます。

我が家だけの特異的な例もあるかも知れませんが、今後、リノベーションを計画中の方の参考になると嬉しいです。

①押入れがなくなった為お布団の収納場所に困る

購入時の間取りでは、和室があり、多きな押入れがありました。そこを、壊して簡単な衣類収納だけの部屋にしたため

季節外れのお布団(夏布団、客用布団、毛布、カバーなど)を収納する場所がないということに引っ越してから気づきました。

今は、別で作ったウォークインクローゼットに何とか押し込んでいますが、布団生活の場合にはちゃんと布団用の収納スペースを作らなければいけなかったなと思います。

②解放感あるリビングのエアコンが効きにくい

リビングは3部屋分を1部屋にしたという話をしましたが、解放感が生まれて日当たりが良くなった分、暑いときと寒いときにエアコンが効きにくいです。ちゃんと20畳用を購入して設置はしましたが、風のあたらない場所はエアコンがなかなか効きません。夏はサーキュレーターを回して風通しを良くしていますが、冬が寒すぎるので、今年遂にこたつを買ってしまいました。

(そして、案の定こたつから出られなくなってしまいました)

こたつ君(敬称)の誘惑に毎回負けてしまいますので、冬は結局つくったワークスペースも活用せずこたつの中で過ごしてしまいます。その結果、腰を痛めてしまいました。そんなの、こたつ君を家に招き入れた時から分かっていたことだったのに。全く、こたつ君の魔力は果てしないぜ。

③段差の掃除が少し手間

こ下がりや土間を設けたことで、立体感は出たのですが、その遊び心ゆえに掃除は若干面倒です。

ロボット掃除機を使うと、段差ごとに毎回設置しなおさなければいけません。

また、段差のすみっこにめっちゃ髪の毛溜まります。遊び心はこまめなお手入れとワンセットだと住んでみて感じました。

④角でよく小指をぶつける

↑の段差の掃除が大変だよ~の話にも関係しているのですが、造作の棚や段差が多い為、よく小指をぶつけます。

スネも知らない間に青タンできています。よく至る所にぶつかっているので、もはやどこでぶつけたせいなのか覚えてはいません。まぁ、私はどこに住んでいても色んなところにぶつかるので、これは家のせいではないのですが

造作部分の凹凸はそこそこあるので、例えば小さい子供とかぶつけてケガする可能性もありそうだなとは思いました。

設計する際には、そのことにも留意した方が良いかもしれません。

⑤結局ワークスペースが物置に

先に謝っておきます。ごめんなさい。

あれだけ「テレワークをきっかけにリノベーションをしたよ!」と得意げに申しておりましたのに、結局ワークスペースに色んな書類がバサ~ってなってカオス状態になってしまいました。

夫のワークスペースも窓際で寒く、結局テレワークのときにはダイニングテーブルで作業しています。

私は、家の中にいると快適すぎて(そしてこたつ君の誘惑によりすぐ寝るため)近所のコワーキングスペースを借りたり借りなかったりしています(本末転倒)

⑥快適すぎて家から出たくなくなる

嬉しい悲鳴と言えばそうなのですが、リノベーションをして家の中がのんびりとできるお気に入りの場所になったため

(※カオスな物置お化けのワークスペースは除く)

家からあんまり出たくないと思う日が増えました。

賃貸アパートに以前住んでいたときは、狭くて窮屈に感じて「家から出たいな」と日々思っていたので、寝に帰るだけという感じだったのですが

広くて自分好みのオシャレな家にリノベーションをしてからは、お気に入りのカフェに長居しているような気分になり、外に出るのが勿体ないような気がしてしまいます。

天気の良いときは特に、日当たりが良いので、室内でコーヒーでも飲みながらゆったりと過ごしています。

ただし、本当に家から出るのにエネルギーが数倍要るようになりました。笑

まとめ

フルリノベーションは、表層リフォームに比べて予算や時間はかかりますが

  • 配管を新しくすることができる
  • 間取りを変更することができる
  • 床や壁を取っ払うことができる

などのメリットがある他、実際に生活してみて

  • キッチン中心のカフェ風内装にすることで居心地アップ
  • ワークスペースを個別に設置
  • 見せる収納でコレクションを飾る

など自分のライフスタイルに合わせて、アレンジしていくことが可能です。

しかし、自分好みでアレンジできるからこそ、ケガしやすい危険な部分があったり、エアコンが効きにくかったり、オシャレにし過ぎて収納が減ったりすることもあります。

そのため、今だけでなく10年後20年後の暮らしもイメージしつつプロの意見もしっかりと取り入れて、家づくりしていくことをおすすめします。


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この記事を書いた人

食育子(かわむらいくこ)
リノベ食堂の運営者で、フリーの管理栄養士。
結婚を機に中古マンションをリノベーションし、好きなキッチンで今日も手抜き料理を作って楽しむ。
自身の雑な性質を敢えて開けっぴろげに披露し、ていねいな暮らし風を目指している。
栄養士だが計量と計算が苦手。

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