エレベーターあり物件のメリットとデメリット

中古マンションを購入する際に、1つの基準になるのが
「エレベーター有り無し」についてです。
あなたはどちらの物件の方が良いでしょうか?

「そんなの、言われなくてもエレベーター有りに決まっているわ」

という方も多い事かと思います。

物件を選ぶ際に、エレベーター付きが、外せない条件という方もいるかも知れません。逆に

「むしろ1階希望だから、エレベーターの有り無しはこだわらない」

という方もいるかも知れません。

今回はエレベーター有り物件のメリットやデメリットについても解説していきたいと思います。

目次

エレベーター有りのメリット・デメリット

①エレベーター有り物件のメリット

そもそも、高さ31mを超える建物にはエレベーターの設置があるため、高層マンションに住みたい方は必ずエレベーターは設置されています。
しかし、建物の高さによっては5階、6階建のマンションでも、設置していない場合があります。

エレベーターがあることで、荷物の持ち運び負担が減ることが最大のメリットでしょうか。

特に小さなお子さんがいる家庭では、ベビーカーを運ぶ必要があるので、必須条件だという方も多いです。
また、エレベーターのあるマンションの高層階を購入した場合には、家からの眺望も良いかも知れません。

そして、エレベーターが有る物件はエレベーターは使っても使わなくても良いので「選択」ができます。
例えば、運動不足だから帰りは階段で帰ろうとか、朝は急いでいるから、エレベーターを使おうと
自分の気分や体力で選ぶことができます。

確かに、エレベーター有り物件の方が便利ではありますが、実はデメリットもあります。

②エレベーター有り物件のデメリット

まず、エレベーター有り物件は、物件価格以外に毎月支払う必要のある「管理費・修繕積立金」が高くなりやすい
という点です。
エレベーターはメンテナンスや、故障時の修理などで費用がかかります。
その費用を住人で負担していく必要があるため、ローンの返済にプラス月々の管理費や修繕積立金がかかってしまうことがあります。エレベーター付き物件が全て高くなるわけではないですが

例えば、物件価格だけを基準に探していて、予算内に収まりそうだったとしても、よく見るとエレベーター有り物件で
月々のローンの支払い以外に、管理費・修繕積立金が4万円にもなる場合もあります。

その他、世帯数の多いマンションの場合、通勤:通学の時間帯ではエレベーター混んでなかなか乗れないということも有るかもしれません。
人によっては、知らない人と密室になることが怖いという方もいます。

・エレベーター有りで安くても「スキップフロア」物件ということも

例えば、エレベーター有りの物件を探していて「エレベーターがちゃんとある割に、安いかも?」と思ってよく確認すると

”スキップフロア”だったというケースも多くあります。
これは、各階停止ではなく、数階おきに停止するタイプのエレベーターです。
それが、自分の気になる部屋が停まる階だったらラッキーですが、よく見たら停まらない階で1階分階段で上り下りする必要がある場合もあります。

逆にエレベーター有り物件が良いけれど、ちょっと安い方が良いなという方は、スキップフロアエレベーターのある物件を選ぶというのも1つの方法です。

・停電や災害時には階段を使う必要がある

エレベーターがあっても、地震などで停まると階段を使用しなければなりません。
特に高層階に住んでいる方は、避難だったり水など生活必需品の持ち運びを階段でする必要があるので、が大変になるかも知れません。

エレベーターなし物件のメリット・デメリット

③エレベーターなし物件のメリット

では逆にエレベーター無しの物件にはどのような良い点があるのでしょうか。
まず1つは、物件価格や管理費などが抑えられる点です。
管理費や修繕積立金は、エレベーター以外にも築年数や管理会社とも関係しているので、一概には言えませんが
メンテナンス費用が減った分、負担額が減る可能性が高くなります。
このような管理費は必ず毎月かかるものですので、少しでも固定費を減らしたいという方はエレベーターのないお家を検討してみても良いかも知れません。

また、今後年数が経っていく中での管理費や修繕積立金も
エレベーター有りの物件と比べると急激に上がりにくいため、今後の管理費を予測しやすいというメリットもあります。

エレベーターが無いと、日ごろから階段を使うしかないので強制的に足腰が鍛えられます。

④エレベーターなし物件のデメリット

エレベーターが無いことで、困ることは、やはり日々の移動で不便なことです。
特にスーパーなどで重い荷物を持ち帰っても、階段を上って帰宅しなければなりません。
また、階段を踏み外してケガをしてしまうリスクもあります。
高齢者と一緒に住む場合などは、階段だけの移動手段では厳しい場合も有るかもしれません。

その他、引っ越しや大きな家具の配送時には運送業者の手間がかかる分、プラス料金がかかることがあります。

エレベーターなし物件なら低層階がおすすめ

もしも、今後中古マンションを購入したいという方の中で、築年数や耐震基準などはしっかり考慮しつつ
少しでも日々の支払いをリーズナブルにしたいという方は、エレベーターなし物件おすすめです。
エレベーターが無いことで、日々の移動に不都合を感じそうであれば、1~3階などの低層階を選択されるのも1つの方法です。
「いや、運動好きだし、眺望が大事だから、5階くらい全然大丈夫」
という方は、それはそれで、自分に合った選択だと思います。

もちろん、予算に余裕があり、絶対にエレベーター有りじゃないと無理!という方は、エリアや徒歩分数など他の部分を調整して
予算に合わせていきましょう。

結局は、自分や家族が「最も優先したいことは何か」を決めることが大事です。
話し合い

  • 絶対に譲れないこと1~5位
  • 譲れること1~5位

など、紙に書きだして整理してみましょう。

まとめ

  • 中古マンションを選ぶ際に、エレベーター有りor無しも重要な条件です。
  • エレベーター有り物件の場合、物件価格は高くなくても管理費・修繕積立金が高くなることがあります。
  • なるべく毎月のコストを減らしたい方で、階段でも大丈夫な方はエレベーター無し物件を視野に入れても良いでしょう。
  • そのためにも、まずは自分たちの「譲れない条件」「譲れる条件」を書き出して、優先順位を決めることから始めてみましょう。
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この記事を書いた人

食育子(かわむらいくこ)
リノベ食堂の運営者で、フリーの管理栄養士。
結婚を機に中古マンションをリノベーションし、好きなキッチンで今日も手抜き料理を作って楽しむ。
自身の雑な性質を敢えて開けっぴろげに披露し、ていねいな暮らし風を目指している。
栄養士だが計量と計算が苦手。

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