なぜ郊外マンションを選んだのか

リノベーションをするための物件探しをするとき「都心か郊外か」は永遠のテーマになるのではないかと思います。

このことで悩んで「どちらを選ぶべきなのか...」と思っている方も多くいるのではないでしょうか。

先に結論からいうと、我が家の場合は首都圏の郊外で物件を購入したのですが、ではなぜ郊外の中古マンションを選んだのかについてお話していこうと思います。

皆様の物件探しの参考になりますと幸いです。

目次

リノベーション費用は高額!

リノベーションというのは、リフォームの中でも「がっつり配管から何から全て新しくやり替える」

というものなので、つまりマンションを購入したとしても箱の中を自分好みにアレンジできるという可能性を秘めています。

(もちろん、パイプスペースの問題や物件上の制約などはありますが)

しかし、リノベーションをするための費用はかなり高額で、800万円~1500万円くらいは普通にするそうです。

(広さにもよりますが、水回り全て新しくして、全体を直すとだいたいこれくらいするようです。超節約した場合は除きます。最初の見積りで安くても、あれやらこれやら追加していくと結果、こんくらいになる事多し)

さらに近年は物件価格も高騰しています。

オリンピックの後に下がるって噂で聞いていたのですが、ちっとも下がらない。

今後は下がるかもとか上がるかもとか、色んな情報が有り過ぎて、どれを信じたら良いか分かりませんし

その間賃貸で払い続けて、更新料払ったり、もっと安い賃貸に引っ越すことも考えると、引っ越し費用や敷金礼金の方が結局高くつくかも知れない!という計算になりました

(※あくまで我が家の場合です)

そのため、

  • 都心が良い
  • 駅近物件が良い
  • 築浅物件が良い
  • 広さも欲しい
  • 管理が行き届いた物件が良い
  • でも管理費は高くない方が良い

と全ての要望を叶える物件を探そうとすると、物件費用もかさむためリノベーションができなくなってしまいます。

我が家はリノベーションをすることが絶対条件だったため、物件の方で価格を調整する必要がありました。

住宅ローンMAX組むの怖かった

我が家は夫婦二人暮らしのいわゆるDINKS世代のため、住宅ローンを2人名義で借りるという案もありましたが、私はフリーランスなのでローンが厳しい身分です。もし妊娠して産休育休ということになれば、収入がただZERO~になるだけなので、その間も二人分ローンMAXで組むのはちょっと怖かった(そもそもローン組めない)ので、会社員の夫の方でお願いすることにしました。

夫1人でも、住宅ローンをフルで組めば都心に住めるくらい住宅ローンは組めたのですが、フリーランスの私は収入も安定していませんし

ローンに追われてヒーヒー言いながら切り詰めて生活するというのが怖かったので

「家を買うなら、とにかく安い物件!そうじゃなければ買わない!」

という条件にしてもらい、気長に探していくことにしました。

築古か郊外かの選択

そうなると、価格の低い物件は古い物件か(都心から)遠い物件を選ぶしかなくなります。古い物件は地震などの安全性のことも考慮すると、我が家では除外ということになったため

「新耐震を選ぶ代わりに郊外でOK」という結論に達しました。

幸いにも、リモートできる環境でしたので、都心でなくてもあまり問題ありません。

「あぁ、大好きな恵比寿が遠くなる、銀座にも新宿にもなかなか行けなくなる。都心の好きなお店にも以前みたいには行けなくなる。泣」

という気持ちも少しはありましたが、家探しをしていた当時、コロナの緊急事態宣言真っただ中でしたので、まぁしばらくは以前みたいに自由にあちこち行ける雰囲気に戻りそうもないな、と潔く切り返し、郊外物件に集中して探していました。

むしろ、コロナをきっかけにリモート100%になったことで、都会で高額な家賃を払い続ける必要ってあるのだろうか...とも考えだしたので、程よく自然があり、でも都心へ行けなくもない郊外が魅力的に感じました。

待ってたよ!眺望の良い物件

そんなわけで、整理していくと我が家の場合は家探しの際にこのような条件で探していました。

  • 低価格だけど事故物件じゃない
  • 新耐震
  • ハザードにかからない
  • 郊外
  • 駅徒歩15分以内
  • 管理費も高くない
  • 眺望が良い
  • 60平米以上

なかなか厳しい条件だったので、見つからなくても上等!くらいに思っていたのですが、たまたま条件の合う物件を見つけたため、購入しリノベーションすることになりました。

日当たりも良好で、リノベーションもできて、おうち時間も快適になりました。

副産物として、賃貸の時よりも、管理費込みでも月々4万円くらい安くなりました。

郊外暮らしになって困ったことは?!

郊外の中古マンションをリノベーションして、住み始めて1年以上経ちました。今まではわりと都心に住んでいたので、郊外暮らしというものが想像できませんでしたが、実際に暮らしてみてわかったことを書いていきます。

車はやはりあった方が良いかも

郊外は、もちろん電車やバスを使えば生活に困ることはないのですが、やはりあちこち行くのに車があった方が良いかもなぁと思うことはよくあります。

とはいえ、最寄り駅へも徒歩10分くらいなので、そこまで困ることはありません。

(これも、私が維持費が~とかケチケチして、歩き生活を推し進めた結果です。笑。ただ、歩きでも余裕で暮らせます)

都会へ出る交通費が高い

普段、都会へ出ることはほとんどないのですが、たまーに都会へいくと交通費がえらい高くて驚きます。

(また、お金の話や笑)

以前みたいにふらーっと気軽にはいけなくなりました。

むしろ、都会へ出かける予定がある場合1日に3件くらい詰め込むようにしています。

服装がどうでも良くなる

これは、郊外のせいではありません笑

わたしの怠惰のせいなのですが、都会で暮らしていたときは、みんな可愛くてオシャレで、すごく刺激されていたのですが、郊外で生活するようになって、すごくダラーっとした服装が増えました。

結果、洋服代もかからず楽ですが、太りました。笑

気持ちの引き締めもたまには大事ですね。

虫が大きい

自然が多いので、虫と遭遇する確率が増えました。大きいし色んな種類の虫がいます。蜘蛛もでっかいです。

夏の夜は、窓に色んな虫が引っ付いて「こんばんは。どうも虫くんです」って挨拶してきます。

雨が降りそうになると、先に虫たちが網戸に避難してくるので「あ、これから雨だな」と分かるようになりました。虫は苦手ですが、虫にとって雨粒は大きな湖が降ってくるようなものなので、雨宿りくらいは許しています。

夏は寿命が尽きる直前の蝉が網戸に止まっていて、熱唱した後、そのまま我が家の網戸で息絶えていたことも。

しかし、蝶々やバッタ、蜂、鈴虫など季節を知らせてくれる虫もたくさんいるので、四季を感じ取ることができるようになりました。

同様に、、カラスや鳩、スズメ以外の見慣れない鳥もたくさんいます。鳥の鳴き声で何となく時間が分かります。

そういう意味では、自然を感じることができて良かったとも思います。

郊外に住んで良かったこと

逆に、郊外のマンションに引っ越すことで良かったこともたくさんあります。

①眺望が良い

高層ビルがないので、景色が良いです。自然を感じることができてリフレッシュできます。自然の香りを嗅ぐことができます。イメージがすると、小学生の頃に行った少年自然の家への合宿みたいな。

②お散歩すればあちこち田園風景

あちこちに緑があります。畑も田んぼもすぐそこにあります。時々、その前を通るとクマンバチに威嚇されます。

③部屋が広くなった

都会の家に住むよりも、住居費用が安くなって広くなりました。家の中が広いと閉塞感が薄れるので、のんびりとした気持ちで過ごすことができます。

ベランダも広くなったので、家庭菜園もはじめることができました。

④人口が密じゃない

もともと、都会大好きなので人口密集は好きな方なのですが、今は程よい距離感の方が心地よく感じるようになりました。これは、価値観の変化かな。

⑤生活に余裕が出た

都会で暮らしていたころ、家賃や生活費を稼ぐために、生きていたようなものでした。むしろ、高い家賃の家に住めるようになりたい!とガツガツ生きてきましたが、10年以上その生活をしてきたので、どうやら少々疲弊していたようです。

そのことに、郊外暮らしをするようになってから気が付きました。

生活費が下がると、その分時間が生まれます。時間が生まれるので、料理や家庭菜園、ティータイムなど暮らしを豊かにすることに時間を割けるようになりました。

もちろん、働くことも大事ですし好きですが、自分にとっては少し時間に余裕を持って立ち止まる機会が必要だったのかもと思います。

夫も、休前日のおうちバルや休日朝のモーニングタイムをとても楽しみにしているそうです。次は、そこら辺の公園でプチキャンプでもしてみようと思います。

まとめ

リノベーションをするために、予算の関係から郊外の中古マンション暮らしを選びましたが、どうやら私たちにはこの暮らしが合っていたようです。

しかし、価値観は人それぞれです。自分達の現在のライフスタイルや理想の暮らし方に合いそうな家探しをしてみましょう。

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この記事を書いた人

食育子(かわむらいくこ)
リノベ食堂の運営者で、フリーの管理栄養士。
結婚を機に中古マンションをリノベーションし、好きなキッチンで今日も手抜き料理を作って楽しむ。
自身の雑な性質を敢えて開けっぴろげに披露し、ていねいな暮らし風を目指している。
栄養士だが計量と計算が苦手。

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