大人二人分の備蓄

首都圏に居住していると、関東直下型地震や火山の噴火などあらゆる災害のリスクに備える必要があります。
首都圏でなかったとしても、日本は地震大国ですし、台風や線状降水帯による水害はどの地域に住んでいても起こり得る災害です。

我が家は夫婦2人暮らしのため、水道・ガス・電気のライフラインに頼った生活にしている以上
万が一の災害に備えて、少しずつ備蓄をしています。

特に最近は地震が多くなってきたので、少しずつ備えておかねばな~とやんわり思っていたのですが

最近、Amazonプライムで映画の「サバイバルファミリー」を観て電気・ガス・水道の止まった生活について考えさせられたため、慌てて備蓄の見直しを行いました。

目次

地方出身者からみる首都圏災害の恐ろしさ

私も夫も、出身は関東ではなく地方出身です。もう関東圏に住んで10年近くなりますが、東日本大震災や台風、コロナなどを経験し
地元では起こりえなかった問題がいくつかあります。

緊急時にスーパーからモノが消える恐怖

まず、台風や地震後、驚くほどスーパーから食品、トイレットペーパー、消毒剤などがあっという間になくなります。
これは、被災した地域はどこもそうかも知れませんが、私は東日本大震災直後に、飲み物コーナーが空っぽになり
インスタントラーメンや缶詰も姿を消してしまったことを今でも忘れません。

大型の台風直撃の前の日にスーパーに行くと、16時台にも関わらず
老若男女問わず大行列でミネラルウォーターやインスタントラーメン、菓子パンを購入している人であふれかえっていました。

日ごろ店頭で売られているカセットコンロも売り切れでした。
関東圏に住むということは「集中した人の波で混乱しないこと」これが重要なのだと感じています。

これらの経験から、災害が起きてから買いに行っても、群衆雪崩や行列に遭遇し二次災害,三次災害を生むリスクがあるため
なるべく、災害が起きる前に、必要なものは準備しようという考えにシフトしました。

前置きが長くなりましたが、夫婦二人世帯、関東住まいの我が家がどんな備蓄をしているのか、ご紹介していきたいと思います。
この備蓄はまだ途中経過ですので、今後も内容は増えていくと思います。
是非、皆さんの是非備蓄準備の参考となりましたら幸いです。

夫婦2人暮らしの備蓄ってどれくらい?

①食料・水分

まず、生きるためには水と食べ物が必要なので、ライフラインが復旧する1週間が最低ラインで、余裕があれば1か月分備蓄したいと思っています。
1日に一人3リットルは必要とのことですが、最低限1人1日2リットルとして計算しています。
現在、5年とか10年長持ちする保存水(2ℓ)を12本と、普段使いのミネラルウォーターを12本分余分に置いています。一応、12日分という計算です。
この他、缶のトマトジュースを20本、炭酸水を24本は常に家にあり日ごろから使うので、ローリングストックとして
使ったら補充を繰り返しています。

※ローリングストックとは、普段から多めに購入しておき、使用したら買い足す備蓄のスタイルです。つまり多めに買って、普段使いしながら回していく実用性のある備蓄ということです。

食料は、防災用のお水でも戻せるお米や炊き込みご飯と、乾パン、缶詰のパン3つで炭水化物、
タンパク質はツナ缶や、焼き鳥缶、サバ缶などを置いています。
また、普段使いのローリングストックとして、常温保存可能で賞味期限の長い「豆乳」そしてアイハーブで買った「プロテイン」
もあるので、豆乳でプロテインを溶かせば、これでタンパク質と水分、その他微量栄養素が確保できます。

あとは、マルチビタミン、ミネラルのサプリメント、生野菜が不足するためビタミンCのサプリメントなども準備しています。

食物繊維の不足を補うために、日ごろから乾燥のワカメ、切り干し大根、高野豆腐、だし昆布、などの乾燥系備蓄を多めにストックしています。

★食料備蓄の失敗を生かす

実は、過去に食糧備蓄を色々と試行錯誤していた時期があるのですが、生活をしていてたどり着いた結論があります。それは

「普段よく食べているものを備蓄した方が良い」

ということです。
例えば、我が家ではカップラーメンを食べる人がいないので、大量にカップラーメンを備蓄していても賞味期限が切れてしまったことがあります。
(時々食べたくなって、たまに食べるのですが、大量備蓄だとやはり賞味期限に消費が追いつきませんでした。ちなみに、賞味期限が切れるちょっと前に実家に送りました)

備蓄食品といえども、大事な食品。何も起こらなくて無事に賞味期限を迎えることになったとしても、廃棄するなんてことはあったらいけません。
そのため、賞味期限が近くなったときに

「おかげ様で、何も起こらなくて良かったなぁ、さて、この期限間近の備蓄食品を美味しく味わおう!」

と普段の食生活に溶け込むような食品や、テンション上がって楽しめる備蓄が良いと私が思います。
例えば、缶詰もちょっと高めの高級缶スープにするとか、保存食の炊き込みご飯も自分の好きな味付け系にするとか
カップラーメンも大好きな味のものにするとか、そういう工夫で良いと思います。

無印良品のレトルトカレーは、1年くらいもつのですが、味が大好きなので、我が家でも少しストックしています。
今後は、カルディでもテンション上がる備蓄食品を買ってみようかなと企てています!

②調理器具

基本的に、食料は加熱やしないでも食べられるものを準備しておくと良いのですが、はやり時々は温かいものも食べたくなると思います。
そんなときのために、ガスボンベとカセットコンロは少し多めに12本ほど準備しています。

カセットコンロメーカーでお馴染みの「イワタニ」公式サイトによると、1本のガスボンベは強火で約1時間使えるとのことです。お湯やレトルト食品の温めなどに、大体1週間で6~9本ほど使うと考えると、十数本の備蓄があると良さそうです。

我が家でもイワタニのカセットコンロを愛用しているのですが、デザインもオシャレで、とても使いやすくおススメです。災害時というよりも、普段使いで鍋や焼肉などで大活躍しています。

また、今後のために、旅館とかで小さいすき焼きなどが置かれてある、五徳と固形燃料のセットもちょっと揃えたいなーと思っています。
食器を水道ですすげない場合に備えて紙皿、紙コップ、プラスチックのスプーン、お手拭きなどを用意していますが
長期化した場合に備えて「ラップ」も用意しています。紙皿にラップを敷くことで再利用できます。

③トイレ用品・衛生用品

ライフラインが止まったら、最も困るのが「トイレ」です。
一応、簡易式のトイレを数十袋(ほとんど100均で買えます)と
それさえもなくなってしまった場合のために、黒いビニール袋、そしてペット用のシートを用意しています。
また、生理用のナプキンも多めにストックして、備蓄用品の中に入れています。普通のナプキンから水に流せるタイプのナプキンも用意しています。また、長期化した場合に備えて、布ナプキンもいくつか用意しています。

水が使えないと布ナプキンを洗うこともできないので、その場合にはタオルや使い古しの布切れをカットして代用する予定です。トイレットペーパーは何にでも使えるので、備蓄BOXに2個ほど入れており、また日ごろからちょっと多めに購入してトイレにストックしています。その為、コロナショックでトイレットペーパーがドラッグストアから消えたときにも、慌てることなく過ごすことができました。

備蓄には長持ちタイプのトイレットペーパーを!

あと、これは1つの提案なのですが、備蓄用のトイレットペーパーは巻きの長い「3倍」とか「5倍」の長持ちするタイプのものをおすすめします。

我が家ではスコッティの3倍長持ちトイレットペーパーを使っています。

普段から我が家では単にトイレットペーパーを交換する手間が省けるという、めんどくさがりから、長持ちタイプを使用しているのですが、なかなか減らないですし、限られたスペースで備蓄するにも場所を取らないのでおすすめです。

その他、メガネやコンタクトレンズ、水のいらないシャンプーなども備蓄しています。

④バッテリー。電気関係

家電製品に頼った生活をしている我々にとって、電気の備蓄も大切です。まず、懐中電灯は枕元にセットし、LEDのキャンドル、ランタンは普段から使っているので、もしも停電になったら、すぐに点けられるようにしています。
また、乾電池類も各種、揃えて備蓄BOXに入れています。

災害時に安否確認の要となるスマホも、充電がなくなると連絡が取れなくなってしまいますが、モバイルバッテリー数個と、電池で充電できるタイプのモバイルバッテリーを備えています。

また、プラグで充電できるポータブル電源も用意することで、数日間の小型電子機器の充電は可能です。ソーラーで充電できるものもあるので、災害時以外にもアウトドアなどでも使えます。

⑤今後準備したいもの

キャンプ用品

家の食料がもしも尽きてしまったら、外で何とかするしかないですよね。魚を釣ったり鯖いたり、食用雑草を見分けられたり
どこでも火をつけることができたら、かなり強いと思います。
知識と同様に、アウトドア用品も少しずつ揃えていけたらと思います。

もしも、長期間水道水が出なくなって、川の水を飲むしかなくなった場合、一旦煮沸して、殺菌する必要がありますが、その後、不純物を取り除くためのろ過をする「携帯浄水器ボトル」なども今後用意したいなと考えています。

家庭菜園

これも食料が尽きた場合に備えて、自宅の庭でちょっとでも何か作物を育てられたらなと思って考えています。

特に私が最近、気になっているのはさつまいも、じゃがいもなどの芋類です。収穫したあとも長期保管ができますし、干し芋など加工することも可能です。

「ちょっとあなた、何時代に生きてるの?!」

とツッコまれそうですが笑 何も起こらなかったとしても、好きな芋を自分で作れるのは何だか楽しそうだなぁと思っています。

もしも、トイレが長期間直らなかった場合、菜園用の土があれば肥料に変えることもできますしね。
簡易的な循環システムがおうち出来れば、災害に強くなれそうな気がします。

まとめ

災害に対する、備えは、混雑による人込みでのパニックなど、二次災害のリスクを軽減するためにも重要です。一人一人が少しずつでも準備して必要最低限の生活用品を前もって確保しておくことで、知らない間に誰かの命を救っている...ということにもなっているかも知れません。

また、ライフラインが途絶えてから復旧するまで1週間程度あることを想定して1週間~1か月くらいの水分・食料の備蓄をしましょう。

自宅で、備蓄用品のためだけに保管するスペースには限界があるので、普段使いのものを多めに購入してストックしておく”ローリングストック”がおすすめです。

今後も備蓄は少しずつ増やしていく予定ですので、大体揃ったらリスト化してまたご紹介していきます!

最後に、備えるということは「万が一のリスクを想像する」ことです。予期していなかったことが起こると人はパニックになりますが、想定していれば冷静に動くことができます。

自宅の防災グッズ見直しをきっかけに、現在だいたい何日分備えてあるのかチェックし、何かが起こる前に、買い足しが必要なものを少しずつ増やして備えておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

食育子(かわむらいくこ)
リノベ食堂の運営者で、フリーの管理栄養士。
結婚を機に中古マンションをリノベーションし、好きなキッチンで今日も手抜き料理を作って楽しむ。
自身の雑な性質を敢えて開けっぴろげに披露し、ていねいな暮らし風を目指している。
栄養士だが計量と計算が苦手。

目次
閉じる